息子を見てると
と君の若い時を思って
そりゃ子どもか。と思った。
私とて幼かった、幼稚だった。中身なんかなくて、不安定で。
無責任に、そもそもこの関係が何年も続くなんて思いもせずに
いま、ひととき、私を抱きしめて欲しいという
己のエゴと、彼と笑って過ごしたいという気持ちを素直に行動にしただけだった。
年齢を重ねて、親が亡くなったり病院通いになったり
家を離れたり
子どもが巣立ったりなんて
想像もできなかった。
だからこそ、ちゃんと話し合って決めたかった。
悔やまれるのは、その時間を取れなかった二人だったことだ。